今回の記事では、足の重要な機能である「外側縦アーチ」と「横アーチ」についてまとめてみたいと思います。
そもそもアーチとは?
土踏まずというのは、聞いたことがあるでしょうか?
この土踏まずは「内側縦アーチ」とも呼ばれていて、足にはこれも含めて3つのアーチが存在します。それが、「外側縦アーチ」と「横アーチ」になります。
ではなぜこういった足のアーチが存在するのでしょうか?
かなり大昔にさかのぼりますが、もともと四足動物だった人類は足の機能が発達したことで二足歩行を取れるようになったと言われています。
立位や歩行をしている際に、足というのは地面と唯一接している場所であって、そのバランスを保持するために、時には柔軟性が、時には剛性が必要になったりします。
*柔軟性とは?・・・外力が加わったときに元の形を変えられるか
*剛性とは?・・・外力が加わったときに元の形を維持しておけるか
こういった様々な機能を両立させるために、足の3つのアーチ「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」は存在しています。
昔は裸足で生活していた人類も、今では靴下や靴を履いて生活するようになり、こういった足のアーチ機能がどんどんと低下(退化)していると言われています。
靴を選ぶ際も、足の長さだけでなく、足の横幅とか、インソールの有無とか、かかと部分の硬さ・柔らかさなんかも気にしてみると良いかもしれません。
前回で内側縦アーチの話はしているので、今回はその他にチェックしておきたい、「外側縦アーチ」と「横アーチ」について書いていきます。
内側縦アーチの記事はこちら↓
外側縦アーチとは?
外側縦アーチ=足の小指側にある筋肉の発達具合、のことです。
要は、足の小指はしっかりと外側に開くのか?、しっかりと曲がる(地面を踏ん張れる)のか?、ということです。
これが機能していないとどうなるかというと、
・体が横に揺れやすくなる
・足首が捻挫(ねんざ)しやすくなる
・他のアーチにも悪い影響が及ぶ
この外側縦アーチがあることによって、足の小指がしっかりと機能するようになり、地面をしっかりと掴めるような形でバランスを取ることが出来ます。剛性の機能がより強調されます。
横アーチとは?
横アーチ=足のウラ中央にある筋肉の発達具合のことで、足の指をしっかり曲げることができるか?、地面をしっかりと踏ん張れるのか?ということです。
これが機能していないとどうなるかというと、
・外反母趾(がいはんぼし)になりやすい
・ランニング障害が起きやすい(足底腱膜炎など)
この横アーチがあることによって、足の裏全体が柔らかい状態を保ちやすくなります。柔軟性の機能がより強調されます。
アーチの確認方法
足のウラにはこのように3つのアーチが存在していますが、すべてが影響しあっていて、どれか1つのアーチの機能が低下すると、必ず他の2つのアーチにも影響します。
アーチの機能が低下していないかを調べる簡単な方法はいくつかありますが、今回は以下のやり方を紹介します。参考までにどうぞ。
外側縦アーチや横アーチは土踏まず(内側縦アーチ)のように目で見てハッキリと分かるアーチではないため、確認する際は、足の指と指の間に自分の手の指を入れてみて、痛くならないか?などをチェックします。