訪問看護

ひとりの孤立から、チームの星座へ。いずみ訪問看護ステーションが「複数担当制」を大切にする理由

訪問看護において、私たちは「特定のスタッフひとりが担当する」のではなく、「チーム全員で利用者様を支える」という形を追求しています。なぜ、1対1の密室化を避け、複数のスタッフが関わることが大切なのでしょうか?その理由と私たちの想いをご紹介します。

「1対1」の先に潜むリスクと、「チーム」がもたらす豊かさ

特定のスタッフのみが訪問し続ける「単独介入」には、実は以下のようなリスクが隠れています。

  • 密室化のリスク: スタッフが責任を一人で抱え込み、利用者様も一つの価値観に依存してしまう。
  • 視界の偏り: 説明が偏ることで、最悪の場合、誤解を生むリスクがある。
  • 変化の見落とし: 治療の壁にぶつかった際、目標の見直しが困難になる。

それに対し、複数のスタッフが関わる「チーム介入」には、利用者様の生活に「新しい風」を吹き込む力があります。

  • プリズム効果: 複数の視点が重なることで、微細な異常の早期発見が可能になります。
  • 多角的な理解: 新たな課題に対しても、多方面から深く理解し、柔軟に目標を見直せます。
  • 喜びの分かち合い: スタッフ自身も、チームで喜びを共有できる豊かな関係を築けます。

介入モデルの比較:なぜ「複数」が安心なのか

「不安」を「最大の安心」に変える方程式

複数のスタッフが訪問することに、最初は戸惑う利用者様やご家族もいらっしゃいます。しかし、私たちは以下の「方程式」を徹底することで、その不安を安心へと変えていきます。

チーム内で「完全な情報共有」が行われていれば、スタッフが入れ替わっても混乱は生じません。むしろ「多くの専門家に診てもらえる」という安心感へとつながります。

私たちが守り続ける「3つの基本方針」

質の高いチームケアを実現するため、スタッフ間でも大切にしているルールがあります。

1. 業務と責任を「分散・共有」する

「自分が全部やらなきゃ」という抱え込みは、ケアの質の低下を招きます。それぞれの「強み」を活かした役割配置を行い、意識的に業務を分散させることで、確実なサポートを実現します。

2. 「共感」を最優先する雰囲気づくり

解決策を急ぐ前に、まずは相手の感情に寄り添う「共感の姿勢」を大切にします。「なるほど」「たしかに」といった肯定的な言葉を選び、否定しないコミュニケーションを心がけています。

3. 嘘やごまかしのない人間関係

ミスや失敗はゼロにはできません。だからこそ、隠さずに「早めの相談」を行うことが重要です。隠せば悪循環に陥りますが、話せばチームの成長、次へのステップへと繋がります。

結論:私たちは「チーム」としてお伺いします

いずみ訪問看護ステーションでは、原則として「特定のスタッフのみ」の訪問は行いません。ひとりで抱え込む寂しさから抜け出し、多様な個性を持つスタッフが関わる「楽しさ」と「温かさ」を届けること。

それが、私たちの考えるケアの形です。

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ABOUT ME
訪問看護だより
広島県福山市内のとある訪問看護ステーション。 看護師がおよそ6名、PT・OTが約4名の合計10名ほどの規模。 職業柄、介護保険や障がい福祉サービスについての質問をよく受ける立場であり日々勉強勉強の精神でがんばっています。 幅広い年代の方のお困りごと解決のために、お役立ち情報を発信できたらいいなと思っております。