「訪問看護で働きたいけれど、休みはちゃんと取れるのかな?」
「担当制の違いによって、有給の取りやすさに差はあるの?」
訪問看護ステーションへの就職や転職を検討する際、誰もが気になるのが「有給休暇の取得率」ですよね。実は、ステーションが採用している「担当制」の仕組みによって、休暇の取りやすさや休んでいる間の安心感には大きな差があります。
今回は、完全担当制とチーム担当制、それぞれの有給休暇事情について詳しく解説します。
1. 【比較表】担当制による休暇取得の違い
まずは、それぞれのシステムが休暇取得にどのような影響を与えるのか、一覧表で比較してみましょう。
| 比較項目 | 完全担当制(受け持ち制) | チーム担当制 |
|---|---|---|
| 休暇の取りやすさ | 低め(調整に工夫が必要) | 高い(組織的に対応可能) |
| 急な欠勤への対応 | 困難(代わりの調整が大変) | スムーズ(情報共有が前提) |
| 休んでいる間の心理 | 「自分しか知らない」不安 | 「誰かが代われる」安心感 |
| 業務の属人化 | 起こりやすい | 起こりにくい(標準化) |
2. なぜ「チーム担当制」の方が有給を取りやすいのか?

一般的に、チーム担当制を採用している事業所の方が有給取得率が高い傾向にあります。それには3つの明確な理由があります。
① 情報の標準化(マニュアル化)ができている

チーム制では、1人の利用者を複数の看護師で担当します。そのため、日頃から電子カルテやカンファレンスで詳細な情報共有が行われています。「いつもの人じゃないと手順がわからない」というブラックボックス化を防いでいるため、誰かが休んでも他のメンバーが迷わず訪問できる体制が整っています。
② 利用者・家族の「慣れ」がある
完全担当制の場合、利用者が特定の看護師に強く依存してしまうことがあり、「他の人なら来なくていい」と拒否されるリスクがあります。一方、チーム制では最初から「◯◯チームのスタッフが交代で伺います」という運用のため、担当変更に対する利用者側の心理的ハードルも低く、スタッフも気兼ねなく休みを申請できます。
③ スケジュール調整の柔軟性
完全担当制では、自分の休みがそのまま「利用者の訪問日変更」に直結することが多く、全件の調整を自分で行う労力が発生します。チーム制はパズルのようにピースを入れ替えやすいため、組織全体でカバーしやすく、管理者の調整コストも低くなります。
3. 「完全担当制」は休みづらい以外も?
有給取得率という点では不利に見える完全担当制ですが、それ以外にも心理的なプレッシャーがかかります。

- 責任が1人の看護師に: 「自分が最期まで診る」という責任感や、一貫したケアを提供できるやりがいはあるものの、バーンアウトしやすい傾向が高いです。
- 代わりがいないプレッシャー: 「自分が休むと代わりがいない」というプレッシャーがストレスになりやすい。特に日本人女性には多い傾向。

まとめ:見学時にここをチェック!
有給取得率の数字だけを見るのではなく、その裏側にある「仕組み」を確認することが大切です。
ステーションの見学や面接で役立つ質問例
- 「急な休みの時、代行の看護師はどうやって決まりますか?」
- 「情報の引き継ぎは、普段からどのように行っていますか?」
- 「メイン担当以外の方が訪問することは、月に何回くらいありますか?」
これらの答えから、その事業所が「誰か一人の頑張り」に依存しているのか、それとも「組織」として休みを支える体制ができているのかが見えてきます。

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