お知らせ

[個人的見解]こんな理学療法士には要注意!!

科学的根拠に基づいた医療を提供出来るか?

・診療行為にはガイドラインが備わっており、日夜研究に励んでいらっしゃる方々のおかげで、臨床現場にいる医療提供者は「何がその治療に効果があるのか?」という科学的根拠に基づいた情報を容易に入手することが出来ます

・理学療法も同様に理学療法ガイドラインとしてまとめられていて、要は「何がリハビリテーションとして効果があるのか?」がはっきりとしています。

<2021年10月発行の理学療法ガイドライン第2版>

病院や施設や、自宅や外来などで行われるリハビリテーションですが、いずれにしてもこの科学的根拠に基づいた評価項目や治療内容になっているか?が非常に重要なポイントになります。

個人事業化している理学療法士

・20代~30代前半という年齢層が異常に多い理学療法士ですが、その若さゆえに「個人事業主」として活動する理学療法士も中には出てきています。

・どの業種にも言えることですが、「個人事業主」というと「法人」と比べてその「信用」が非常に問われることになります

・今の時代はSNS等で様々な発信ができるようになり、理学療法士である個人事業主も日々発信していますが、何をもってこの「信用」を図るのか?が非常に大事かと思います。

・特にリハビリテーションでは自分の身体に直接触って治療を行うため、どんな理学療法士が担当してくれるのか?きちんと効果的なリハビリを行ってくれるのか?が非常に気になるポイントかと思われます。

・さきほど紹介した理学療法ガイドライン第2版はわずか6,000円ほどで購入出来て読むだけなので理学療法士であれば誰でも出来ます。この点を踏まえて、「エビデンスはありますか?」という質問を投げかけてみるのも、理学療法士の「信用」をはかる上で1つの手段となります。

フォロワー数ではなく、実体験を伴う口コミ(ファン)を信じるべき

色々なSNS等を見てみると、「フォロワー数」という数字が目に留まります。

多くの人はこの数字が大きければ「すごい」となるようですが、果たして「何が」すごいのでしょうか?

もし自分がリハビリを受けることになったとして、担当してくれる理学療法士の方のSNSフォロワーがたくさんいたとして、だからといってそれだけで「信用」できますか?

自分の大事な身体をリハビリしてもらうために信用できるのは、決してフォロワー数なんかではなく、「科学的根拠に基づいたしっかりとした説明」や「安心感のある触れ方」「一所懸命にやってくれる姿」などではないでしょうか?

実際のリハビリを受けている場面を直接見た際にしか分からないそれらの情報をもとにして私たちはその理学療法士を信用できるようになるのであって、SNS等に出てくるフォロワー数(数字)だけでは判断できないと思います。

反対に言えば、「フォロワー数」のみを前面に押し出して宣伝している理学療法士(個人事業主)は、なんか怪しい、と思って下さい。すでに気づいている一般の方もいると思います。リハビリテーションは自分の将来に関わる大事な場面です。どんな理学療法士にリハビリをしてもらうのか?については、しっかりと吟味して見極めていくようにしましょう。

ABOUT ME
ARUKU室長
大阪府出身。理学療法士、NPO Re Step理事。2007年に理学療法士国家資格を取得後、急性期・回復期・生活期でのリハビリテーション・理学療法の経験を経て現在に至る。「ARUKU=歩く」姿勢や動作の分析を得意とし、さらに一歩進める/もう一度一歩進むための、医療や介護に関する様々な活動を実践中。リハビリ・看護・介護の総合情報サイトを立ち上げ、多種多様なブロガーとともに多岐にわたる分野の記事を執筆中!